相続紛争での争い方についての考え方
2023/11/28
相続が発生したときに、相続人の方はどのような思いをお持ちになるでしょうか。
大切な人が亡くなった悲しみ、手続きの複雑さや期限が設けられていることへの焦り、葬儀の準備の忙しさ、または、遺産がどのぐらいあるのか、遺産はどのぐらい分配してもらえるのか、借金はあるのか、さまざま考え方があると思います。
ここでは、遺産の分配、遺産分割の問題について考えてみたいと思います。
遺産分割の際の方針としては大きく3つ考えられると思います。
1 少しでも多くもらえるようにしたい
2 法律の決まりどおり、平等に分けたい
3 多少受け取る分が少なくとも、平穏に解決したい
1 少しでも多くもらえるようにしたい、の場合
この場合、自分が多く受け取ることができる理由、他の相続人が少なくもらうべき理由を考えることになります。
例えば、他の兄弟は自宅の建築資金を親からもらっている、留学費用を多く出してもらっていたが、自分は留学していない、など不公平があることを問題にすることになることが多いです。
これは、もう相続人の争いです。争うことが必要であれば争います。
ただ、懸念されることは相続人同士の関係性は崩れてしまうことが多いことです。
今後も親族の関係が続くことを考えると、どうすべきなのか考えどころです。
2 法律の決まりどおり、平等に分けたい、の場合
これは、これまでいろいろあったかもしれないけれど、細かいことは言わずに今ある財産を平等に分けようということです。
兄弟であれば平等の取り分になります。相続人全員が同じ考え方であればこれは最も公平な分け方であり、争いも起こりにくいといえます。
親族間、兄弟間の関係性も崩れにくいと考えられます。
あとは、書類をどのように作成するのか、必要書類を集めることができるかがポイントになります。
3 多少受け取る分が少なくとも、平穏に解決したい、の場合
これは、相続人の間で多少争いがあるため、自分の主張をし続ける限り争いが終わらず、調停、裁判、にも発展するおそれがあるときに考える方法だと思います。これはこれで良い前向きな解決法、発想法だと思います。
そもそも、それまで自分が故人の財産なしに生活をしてきたのであれば、今後も相続がなくとも生活ができたのであるから、もはや相続すれば自分の財産が増えるだけであり、ありがたいことしかないという考え方です。
どのような方法をとるか??
どうしても、人生をかけてでも譲れない考えや思いがある場合は、争って、調停や裁判になるのも仕方ないことであり、必要なことであると思います。
そのような場合も代理人になれば応援いたします。
もっとも、調停や裁判になると1年やそれ以上の争いになることはよくあるため、それだけ争いを続ける体力、精神力が求められるということがあります。争ったのに結果的にまとまらず平等に分けるという結果になることもあるかもしれません。
または、争いはあっても、多少自分の主張が通れば、またはお互いの考えていることがわかれば、自分の考えていることや想いを理解してくれれば、多少少なくなっても良いという考えで、譲歩するのも一つの方法で前向きなものであると思います。
調停や裁判をすれば、長期戦になります。心身ともに疲弊することは目に見えています。それでも長期戦はメリットの可能性はあるものの、それよりは、早期に解決して、本来手元になかったはずの財産が相続をきっかけに受けとることができたのだから感謝して争いを終わりにする、という英断もありうるところです。この解決方法を取られる場合も、代理人として全力で応援いたします。
どの解決方法をとるにしても、大切なことは、
自分がどの方法が一番笑顔になれるか、ではないかと思います。
いつも、相談にこられた方のお話をじっくりお聞きし、どのような方法が一番、相談に来られた方の心が軽くなるのか、今後笑顔で進んでいけるのか、
を大切に方針決定を一緒にしております。
ぜひ、皆様の笑顔を見つけ、増やしていくためのサポートをさせていただければと思います。
些細な相談からでも結構です。お電話やお問い合わせフォームからご連絡お待ちしております。
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健午法律事務所
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